着物初心者のための着物基礎知識

着物の基本的な事

【「染め」と「織り」】
着物と言うのは「染め」「織り」の二つから出来ていると言われています。

 

「染め」と言うのは着物で使われている糸や生地は染料を使って色を染める事を指しています。対して「織り」は糸を縦と横に組んでいって生地にする事を指しています。

 

通常、「織り」で作る着物は糸を先に染めてから織って生地にしていくと言う手法をとっています。対して糸を織ってから染める事を「染め」で作る着物と呼んでいます。

 

【織り方の種類】
着物の織り方の種類を表すのに、「縦糸」を「経糸」、「横糸」を「緯糸」と表しています。「経糸」は「たていと」と言いますが、「緯糸」は「よこいと」と言ったり「ぬきいと」と言ったりします。着物用語になりますので覚えておくと良いでしょう。

 

着物は「経糸」と「緯糸」によって織られて生地になりますが、織った際に文様が出たり出なかったりします。文様を出すための織り方も様々あり、文様自体にも様々な種類があります。また、その呼び方も色々有りますので下記に表してみます。

 

【白生地】【色無地】
一番シンプルに織られた生地の事を言い、織り方も使う糸も1種類のみ使用して作られています。

 

【格子】【縞】【絣柄】
経糸と緯糸の一部分だけ色を染めてその部分を柄として織った物を表しています。

 

【綴織り】【錦】【綸子】【緞子】
経糸と緯糸を同色だけでなく、色糸を加える事で文様に変化を生じさせたり、織り方を少し仕組みを変えたりする事で文様の出方が変わる様になります。